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北京はずいぶん夏らしくなってきましたが、それでも香港とくらべると、まだまだカラッとしていて涼しい気候です。香港はすでにジメジメの夏に突入しており、時折スコールが降るなど、南国の本領発揮といった季節になってきています。

さて、以前もこのページで書きましたが、このところICP代理会社による被害についていくつか実例を聞くことができましたので、少し紹介したいと思います。

1)突然、サーバーがなくなっていた。
ICP代理会社は、中国の内資系企業とタイアップするなどして、ICPを取得した上で、その会社名義のサーバー上で運営しているケースが多いと思いますが、不正な行為を働くか、紫禁城の問題かはわかりませんが、何らかの理由で突然サーバーがなくなってしまうようなことがあるようです。こういう場合、日本の中間業者が入っている場合はそちらに解決を依頼することができるでしょうが、そうではない場合は泣き寝入りとなってしまうことがあるようです。

2)自社のコンテンツが他社のサイトで使われている。
こういう事例は中国ではよく聞く話ですが、仮に該当サイトに対して抗議をしようとしたり、何らかの法的な措置をとりたいと思っても、実は中国国内では、御社のサイトは御社のサイトではなくなっており、ICP代理会社の物という法的位置づけになってしまいます。そのため、御社のサイトではあるかもしれませんが、中国国内では残念ながらどうすることもできず、鳴き寝入ることしかできません。またこうした場合、日本の中間業者はどうすることもできないケースが多いようです。

3)コンプライアンス上アウト
日本の中間業者と御社の間との契約では、おそらく著作権は御社に帰属するなどといったことが書かれていると思いますが、これは上記のような理由から、書面上ではそうかもしれませんが、実際にはお客様も見ることができない中国側の現地企業の名義となっている場合がほとんどで、そのため、サーバーそのものも自分がコントロールする権限を持たせてもらえないケースが大半を占めています。これは該当サーバーが中国側の現地企業名義となっており、万が一違法なコンテンツをアップロードした場合、罰せられるのは現地企業であるためで、そのため現地企業のリスクを軽減させるために、こうした措置がとられることがほとんどです。こうした場合、コンプライアンス上には限りなく黒に近い灰色となると弊社では判断しております。

弊社としましては、低リスクで中国進出を図りたいお客様向けに、またアジア各国からスムーズなアクセスをお望みのお客様向けに、中国国内からでも十分に早く見える香港サーバーをご用意しております。香港サーバーではICPは不要であり、かつ中国国内のどの地域からでも、スムーズなアクセスが可能となっております。また、全ての面において合法的に運用できることから、コンプライアンス上も全く問題がありません。

今後とも、ペガサスをよろしくお願い申し上げます。