いつもペガサス香港・中国をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

最近弊社でよくお問い合わせいただく事例に関してご報告させていただければ幸いです。

ここ数ヶ月のことですが、中国のポータルサイトや情報サイトのサブドメイン以下に、日本のお客様のウェブサイト情報を掲示するサービスが展開されているようで、それに関するお問い合わせが増えてきております。

お問い合わせいただいている内容としては、大まかに「日本にあるサイトは中国国内からの閲覧スピードが非常に遅いため、中国国内のサイトに代行掲示することにより、閲覧者数増加と閲覧スピードの改善を図る」ものと「経営性ICPならびに非経営性ICPを取得せずに中国国内にてウェブページを掲載することができる」というサービスがあるが、本当に問題はないのか、といった内容のお問い合わせを多くいただいております。

弊社の見解としましては、こうしたポータルサイトや情報サイトのサブドメイン以下に日本のお客様のウェブサイト情報を掲示するサービスは、著作権の問題や中国の商法上の問題など、クリアされていない問題がおおく、極力おすすめしておりません。と申しますのは、中国国内の経営性ICPならびに非経営性ICPを取得したサイトの傘下に自社のコンテンツを掲載する、ということは、中国国内法的に考えた場合、たとえ自社サイトの内容であったとしても、著作権そのものは該当サイト運営者に帰属するものとなり、お客様の著作権は法的に確保できず、また日本のサービスや商品そのものの提供が中国国内では適法ではない場合もあり、万が一問題が起きたときの解決手段が十分に提供されていないケースが多々あるためです。加えて、本格的に中国進出する際に、ウェブサイト上の情報が一極集中されず、各所に散らばった形で情報提供されてしまうと、消費者や閲覧者に対する正しい情報配信を妨げる恐れがあります。

実は弊社でも過去にこうした企画を取り扱ったことがありましたが、上記のような理由により、弊社のこれまでの経験を通して考えた場合、コンプライアンスに照らし合わせたリスク対応やお客様にとってのメリットがあまりにも少ないため、弊社ではこうしたサービスに対して懐疑的な結論を出しております。

中国進出前に中国語サイトを構築されて、中国市場へのワンステップを目指されるお客様向けに、弊社では香港サーバーをご提案させていただいております。それは、弊社の方針としては、お客様ご自身による正しい情報管理ができるサービスを提供することこそ、真の意味でお客様にメリットのあるソリューション提供になる、と考えており、そのためにどのようなお客様の要求にも限りなく応えることができる、各種のサービス群を取りそろえるに至っております。

なにかご不明な点、または中国・香港におけるウェブサイト構築や業務用サーバー設置におきまして、サーバー周りでのご心配事などございましたら、なんなりとご相談くだされば幸いです。弊社では日本人エンジニアによる日本語による技術サポートを標準としておりますので、お気兼ねなくご相談ください。