日本のサーバーのホームページをみれない理由は検閲を含めていろいろあるが、中国で聞く問題の一つに、日本のサーバーのDNSのTTLが短い場合、中国の地元のプロバイダーのDNSサーバーがキャッシュを取得できずに、DNSエラーで表示されないことがあります。

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TTLとは「Time To Live」のことで、「生存時間」を意味し、この値がなくなるとパケットは消滅するようになっています。

TTLが短い場合のメリットとして移転の場合すぐに対応できるため、確認に関する管理コストが減るので、短くする方がいますが、短い場合、様々な弊害があります。

通常は12時間以上を最低にして、できれば3日以上をいれておくことをおすすめしています。

万が一、誤った設定をされた場合や、DNSの不正な書き込みがあった場合、TTLの時間がながければ早期発見で対応できるからです。

オンラインショップといった金銭が絡むサイトで、このようなことが行われると信用問題に発展場合もありますし、TTLは、短すぎれば各階層のDNSサーバに負荷がかかります。
このようにTTLの時間を長めにするメリットは多くあります。

IPの移転に関しては世界中の DNS キャッシュから、自ドメインのレコードだけを削除する手段が提供されていれば良いのですが、そんな都合のよい手段は現状のDNSの仕組みにはありません。

管理コストがかかっても、事故や、中国や外国からのアクセスを考えればこそ、TTLに関しての設定は重要になりますのでDNSのTTLを再度点検されることをおすすめします。