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中国の経済成長速度はリアルタイムで感じられるほど勢いがあります。同時にそれを発端とした環境破壊や二酸化炭素排出量の問題も多々報じられている通り、徐々に深刻な問題となっています。

中国では、たしかに多くの企業が環境基準への認識が甘いことなども指摘されていますが、中国に展開している外資系企業も中国の環境問題の一端を担っていることは忘れられがちです。我々ペガサスチャイナでは、中国市場において積極的に展開しておりますが、同時にこうした環境問題にも我々の角度で積極的に参加してくことを強く願っております。

CO2排出係数は日本と中国では違う

一般的に二酸化炭素排出量を計算する際に、日本においては日本の基準をベースに計算していきますが、中国においても同様に中国の基準をベースに計算していく必要があります。現状、電気器具からのCO2排出量を計算する場合、日本ではCO2排出係数を0.458としますが、中国では0.872となっており、実に2倍近くの差が出てきてしまいます。

たとえば、日本で計算する場合、消費電力150WのサーバーをIDCにて24時間駆動させますと、1年間に排出されるCO2排出量は602.22Kg-CO2/年となりますが、これが中国ですと1,146.59Kg-CO2/年となります。これは、中国が石炭による火力発電が非常に多いことに起因しているとされていますが、大量のサーバーを運用し、情報化の一翼を担う我々としましては、これは見逃せない問題となっています。しかし、これらの問題を解決するためにお客様にご不便をかけるのではなく、性能はそのままで、CO2排出量を極端に削減できるサーバーを模索しております。

激減するサーバー運用のCO2排出量

現在ペガサスチャイナでご提供させていただいているPentium4のサーバーを例に例えますと、北京IDCですので通常のRAID構成で年間764.4Kg-CO2/年のCO2排出量がありますが、弊社が現在ご用意を検討している、ほぼ同等のスペックのサーバーで191.1Kg-CO2/年となっており、ほぼ1/4程度の排出量となっています。また、PentiumDクラス相当のサーバーでは、弊社で運用していたものになりますと、通常のRAID構成で2,293.19Kg-CO2/年の排出量でしたが、弊社が現在ご用意を検討している、ほぼ同等のスペックのサーバーで214.03Kg-CO2/年となっており、劇的に削減を実現しています。

運用に十分耐えるエコサーバー

WEBサーバーなどの一般的なサーバーでは、弊社の実績としては、ポータルサイトやその他膨大なアクセス量が見込まれるサーバー以外では、現状これらのサーバーでも十分運用に耐えることができ、同時に弊社ではCDNサービスをご提供していることもあり、これらを併用することで相当大規模なアクセス量までさばくことができます。そのため、CO2排出量を劇的に改善しつつ、お客様にご不便をかけない形でサービスをご提供させていただけることから、ペガサスチャイナでは積極的にこれらのサーバーを順次運用投入してまいりたいと考えております。

今後とも、ペガサスチャイナを何卒よろしくお願い申し上げます。